2011年2月13日日曜日

ただ感謝です。



先日、新潟に講演で呼んで頂きました。
新潟の皆様のパワーに圧倒され少し熱が出てしまいました。
帰ってきたその日の午後から京都で講演があったのですが、その後家に帰ってすぐにダウンでした。

本当に今回僕を呼んで頂く為に色々な準備や交渉をして頂いたのが端々にまで見えてありがたいを通り越して申し訳ないぐらいです。

2002年に!-styleが活動を開始した時には「社会に求められてない活動」とまで言われた事があり、本当に孤独感を感じながら走っていました。
でも不思議と折れる事無くここまで続けてこれたのはぼんやりとながら同じ志の仲間が出来る気がしていたからかもしれません。

新潟の皆様は様々なシステムや方法を模索し、構築しながら走っておられますが、そのシステムもそこに集まる人の志があるから機能するのだと思います。

残念ながらこの世に魔法は無いのでしょう。
これをすれば、こうすれば必ず上手く行くなんて事も無いでしょうし、ましてや!-styleに秘密の方法なんてありません。
とにかく考えて、とにかく実行する。
ただそれだけです。

今回お会いした新潟の方々はきっと凄い事をすると思います。
そして全国から視察の来る福祉の町になるでしょう。
たぶんこの数年以内の話です。

正直まだそれが見えてないわが町。
悔しいなぁ。

本当の話少しだけ落ち込んでいるんです。
でもその分高くジャンプします。
もっと早く走ってやる。

もっと力をお互いに身に付けた時。
新潟の皆様一緒に「仕事」をしましょう。

来年度は少し中の事をやります。
人を幸せに出来る力が欲しい。
本気で思いました。

新潟の皆様本当にありがとうございました。
心より感謝致します。

2011年1月6日木曜日

2011のテーマ

あけましておめでとうございます。
といってももう日がたってしまいました。

毎年年末は1年の振り返りと、翌年のテーマを考え結構辛い時間を3日程過ごしています。
そして年明けの朝には清々しい気持ちになるというのが定番の過ごし方でした。

今年の!-styleのテーマは「!-style第2章」です。
新しいスタッフが5名入りました。
活動段階の!-styleを知らないスタッフです。

ぶち壊して次のステージに上がっていって欲しいです。

個人的な今年のテーマは「清算」
今まで積み上げてきた事、手にしたモノ、思い切って捨ててみようと思います。

留まらないで次に行く。
固執しない。
任せる。

やってみようと思います。

今年もご指導、ご鞭撻の程、宜しくお願い致します。

2010年12月14日火曜日

遊びじゃない。

最近スタッフの求人についてのお問い合わせを沢山頂きます。
現在発売中の雑誌「ソトコト1月号」等、様々なメディアで!-styleの活動を取り上げて頂いているのも影響があるかと思います。

沢山の人と出会い、話をします。
その中で新たに!-styleのスタッフになった人もいます。

良く聞かれるのがスタッフ募集をしているのかという事ですが、常にしています。
でも辞めたスタッフはNPO法人として活動してからは2人だけ。

では何故常にしているかというと、魅力のある人が!-styleに来てくれるとその分だけ活動が広がるからです。

僕たちは毎日楽しむ事を大切にしています。
だからそれが伝わってスタッフになりたと言ってくれる人も沢山います。

でもスタッフに応募してくれる人に一つだけ伝えたい事があります。
!-styleは楽しいユニットでは無く、楽しむ為に必死に仕事をしている会社です。

自由な会社ではありますが、自由なサークル活動ではありません。

私たちの事業の目標は一つだけ。
「障がいのある人がいかにふつうで幸せな日々を送れる環境を作れるか」
スタッフ全員がこの思いを持っています。

共通の目標を持っているから仲間であって、仲間だから一緒に働いている訳ではありません。
少しややこしいですね...。

!-styleは会社であり、仕事です。
そしてスタッフの生き様です。

サークルじゃない。
ユニットじゃない。
道具じゃない。
遊びじゃない。

そんな!-styleは現在スタッフを募集しています。
僕たちと志を実現しましょう。

2010年12月3日金曜日

1.2.3 Rock ’n’ Roll !!



いつもお世話になっている、日本財団の山田さんのブログ、
shop人にやさしくで、今年もステキなキャンペーンがはじまります!

『1,2,3で、施設商品!』
   
街やネットで見つけた美味しいクッキーやステキな雑貨が、
実は福祉施設の商品だったということがありますよね。
でも、そんなステキな商品も、あまり一般の人に
知られていないということがあります。

そこで、多くの方にその素晴らしさを知ってもらうために、
ブロガーのみなさんが街やネットで見つけたステキな施設商品を
それぞれのブログで同じ日に同時に紹介するというキャンペーンを行います!
それが、『1,2(月),3(日)で、施設商品!』です。 

!-styleのプロダクトブログ&キッチンブログでは自社製品を紹介していたので、僕は少し趣向を変えて他の施設の商品?を紹介します。

アート系では超有名なアトリエインカーブが現在丸の内ハウスで展覧会をしていますが、今回の企画に会わせて東京のアパレルブランドとコラボレーションしたTシャツを発売しました。

参加ブランドは
・FORTY PERCENTS AGAINST RIGHTS® MEDIA GUERRILLA(Wtaps)
・HYSTERIC GLAMOUR
・kolor
・N.HOOLYWOOD
・sacai luck
・UNDER COVER
・WACKO MARIA
・White Mountaineering

の8ブランド。

どれも有名ですねぇ、アンダーカバーは今やパリコレ進出も果たした日本を代表するアパレルブランドの1つです。

僕が購入したのは
左からFORTY PERCENTS AGAINST RIGHTS® MEDIA GUERRILLA(Wtaps)、HYSTERIC GLAMOUR、UNDER COVERの3型。
どれもロックの匂いのするブランドですね。

本日12月3日発売開始です!!
取り扱い店舗は全国のユナイテッドアローズと通販のZOZOタウンです。

明日12月4日は福祉界のロックンロールヒーロー茶谷さんの対談記事と、!-styleの記事が掲載されている雑誌「ソトコト」の発売日です。
こちらも是非ご覧下さい。 

2010年10月23日土曜日

福森伸という人



僕が26歳の時。
まだ通所授産施設の職員をしていた時に同僚に誘われて講演会に行った。

鹿児島にある「しょうぶ学園」という複合施設の施設長の話を聞きに。

その時僕は悩んでいた。
今目の前にいる障がいのある人、特に重度の人に対して自分のしている支援は正しいのだろうか?
というより僕が毎日している事は支援なのだろうか?
なにか脱却する方法を探していた。

そんな時だった。

その施設長は福森伸という人だった。
体はガッシリとしていて、力が溢れてるように見えた。
ヒゲを生やしているルックスは恐そうにも見えた。

その人の口が出て来た言葉の一つ一つは考えた事も無いのに、まるで自分がそうしたかった事かのように聞こえた。
講演を聞きに行って涙が溢れたのは今までこの1回だけだった。

「無理に型にはめるのは障がいのある人にはフィットしてないよね」
「好きにやらすんです。何かを生み出す力はあるから」
「その人の作品を大切に扱う事はその人を大切に扱う事」
残っている言葉を挙げていくときりがない

あの時に福祉を辞めないで今も続けているのは福森伸という人を知ってしまったからだと思う。

そして28歳の時に福森さんが基調講演をし、その後に僕がパネルディスカッションをする機会があった。
福森さんの相変わらずの話。
全員が何か大きな柔らかなモノで殴られたかの様な感覚で静まり返っていた。

28歳の僕はこの場をナイフで切ってやろうと思った。
28歳の僕にはそれしか方法を持っていなかった。

まだその当時はバザーによる販売が当たり前で、一般の店舗に福祉施設の商品が並んでいる例はほとんど無かった。
なので僕は冒頭に「とにかくバザーは止めると決めてそこからスタートしました」と話し、その時に勤めていた事業所での販売方法を話し始めた。

冒頭の一言を言った時、一人の大爆笑、他の人は静まり返っている。

その最前列で爆笑していたのが福森さんだった。
ひとしきり爆笑した後で「失礼!!」と言って笑いを堪えた。

その福森さんを見て僕は笑ってしまった。
きっと「言いやがったこの小僧!」と思ってくれたのだと思う。

先日僕の大好きなデザイナー「ナガオカケンメイ」がしょうぶ学園と福森さんについて書いた記事を読んだ。
忘れかけていたかも知れない。

ドキッとした。

28歳の時に福森さんに見学させて欲しいとお願いをした。
福森さんは「今改修工事をしているから終わってからおいで」と言ってくれた。

でも僕はまだ行ってない。

何故か今行くべきだと思った。
まだまだ小僧の自分を確認しに、そして支援の在り方を考えに、そして単にその空気と作品に触れに。

今日見学の申し込みをしょうぶ学園にした。

ドキドキしている。
この気持ちは楽しみなのだろうか。

2010年10月13日水曜日

!-style的デザイン名品vol.3






久しぶりのデザイン名品紹介です。
今回は!-styleの食品部隊!-foodsの出張屋台「ベンダーカート」のご紹介です。

デザイン・製作は、「昭和タイル工業」でコラボレートしているNADA様。
とにかくルックスで十分インパクトがあるのですが、見た目だけで無く、天板にはIHコンロが2発埋め込み、内部にはBOSE社のサウンドシステムが埋め込み、パラソルはオランダの「droog」(http://droogdesign.jp/index.html)の物を使用ととんでもない仕様になっています。

!-foodsが出店するイベントに是非ご来場頂き、ご覧下さい。

!-foodsはこのベンダーカートから更に加速します。
詳細が決まり次第またご報告させて頂きますが、沢山の!を生み出してくれる事でしょう。

2010年10月4日月曜日

女神は少し微笑んだのか?



10年間欲しかったモノがある。
正直これだけ想い続けた事は無いと思います。

「グッドデザイン賞」通称Gマーク。

初めて好きになったデザイナー柳宗理のプロダクトにことごとく付いているあのマーク。
とても好きな器メーカー白山陶器にもことごとく付いているあのマーク。

なんだか賞というよりはデザイナーの証のように25歳の僕の目には映り、とても遠く憧れのマークだった。
その時にはまさかそれが手に入るなんて想像も出来なかった。

受賞しました「グッドデザイン賞」
それも商品単独では無く、!-styleの今までの活動に対して。

本当に本当に嬉しいんです。

ようやくデザインが認めてくれた気がして。
お祝いのメールも沢山頂きました。
本当にありがとうございます。

愛し続けたデザインの女神が少し微笑んでくれた気がしました。

話は変わりますが先日大阪のデザインイーストというイベントに行きました。
とても楽しいイベントで、一部の人だけにでは無く、多くの人にむけたイベントでとても楽しかったです。

いいイベントだなぁーとワークショップのブースでボーっとしてたら、やたらに大きな外国人のおじいさんが僕の横を通りました。

なんか見たことある人だなぁ。
って、えっ!!!

「エンツォ・マーリ」!!!!!!!

イタリアを代表するもはや伝説的工業デザイナーのエンツォ・マーリだ!!!
もう心臓が止まるんじゃないかという程ドキドキしました。

女神は少し微笑んでくれた。
とても嬉しいご褒美ありがとうございます。

もっともっとがんばります。