2009年7月13日月曜日

近畿ソーシャルビジネスフォーラム2009


 さてさて、元来のサボリ癖が顔を覗かせ、気が付けば1か月も放置のブログになってしましました。

 最近「ブログ読んでますよ」という声を頂く事が多いのに、本当に申し訳ございません。

 この1か月何をしていたのかは、後日書くとして、先日の、近畿ソーシャルビジネスフォーラム2009というイベントの話を今日は少し。
 日本理化学工業株式会社 会長 大山泰弘氏とパネルディスカッションをさせて頂きました。日本理化学工業株式会社は、チョークをはじめとする文房具・事務用品を行う企業で、障がいのある方の雇用に力を入れているなんて、レベルでは無く、現在、川崎工場では従業員47名中、重度知的障害者22名・軽度知的障害者10名、美唄工場では従業員28名中重度知的障害者13名・軽度知的障害者9名を雇用という、とんでも無いと言っても過言では無い程の雇用をされている会社です。

 大山会長は、そういった事を事も無げに話をされる凄い人でした。

 パネルディスカッションの前に、「吉野さん、海外では障がいのある人は、雇用の対象では無いのですよ」と言われ「どういう意味ですか?」と尋ねると、「障がいのある人に支払う賃金の内の最低賃金は国が企業に支払うんです、日本も福祉にかけているお金を、こうゆうふうに企業に投入すればいいと思いませんか?」と言われ、正直ドキッとしました。

 なぜなら、僕もこの仕事をしながらも、福祉にかかるお金を本人にそのまま渡せば、生活の保障ができるんじゃないのか?という疑問を時々抱いていました。大山会長のお話は、僕のまだまだ漠然とした気持ちの数段上の提案でした。

 ただ、現状、そうなった所で、多くの企業が、来ている事にして、お金を障がいのある人へ払い、実際には働かせてもらえない事が、想像出来てしまうと思います。

 それだけ障がいのある人がどんな仕事が出来るのか分からないと言った人が多いのが現状で、難しい事だとも思います。

 ただ、大山会長のようなお考えを持った方が増えるとそれも実現出来ると思いますし、そうする為にも私たちは、障がいのある方の仕事力を広く世の中に提示していきたいと思っています。

 その結果私たちの仕事が世の中から必要無くなる日が来る事が私たちの目指す所だと思います。

 福祉という概念すら必要無くなり、私たちが失業する日。
 それが私たち福祉人の最大の喜びではないでしょうか。

 帰り際大山会長がニコッとされ、「吉野さん、文通しましょう」と言われました。
 一日休みを取って、緑がいっぱいのカフェで、大山会長に手紙を書く事にします。
 いっぱい書きたい事があります。


 「大山さん、文通しましょう」

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