2010年12月14日火曜日

遊びじゃない。

最近スタッフの求人についてのお問い合わせを沢山頂きます。
現在発売中の雑誌「ソトコト1月号」等、様々なメディアで!-styleの活動を取り上げて頂いているのも影響があるかと思います。

沢山の人と出会い、話をします。
その中で新たに!-styleのスタッフになった人もいます。

良く聞かれるのがスタッフ募集をしているのかという事ですが、常にしています。
でも辞めたスタッフはNPO法人として活動してからは2人だけ。

では何故常にしているかというと、魅力のある人が!-styleに来てくれるとその分だけ活動が広がるからです。

僕たちは毎日楽しむ事を大切にしています。
だからそれが伝わってスタッフになりたと言ってくれる人も沢山います。

でもスタッフに応募してくれる人に一つだけ伝えたい事があります。
!-styleは楽しいユニットでは無く、楽しむ為に必死に仕事をしている会社です。

自由な会社ではありますが、自由なサークル活動ではありません。

私たちの事業の目標は一つだけ。
「障がいのある人がいかにふつうで幸せな日々を送れる環境を作れるか」
スタッフ全員がこの思いを持っています。

共通の目標を持っているから仲間であって、仲間だから一緒に働いている訳ではありません。
少しややこしいですね...。

!-styleは会社であり、仕事です。
そしてスタッフの生き様です。

サークルじゃない。
ユニットじゃない。
道具じゃない。
遊びじゃない。

そんな!-styleは現在スタッフを募集しています。
僕たちと志を実現しましょう。

2010年12月3日金曜日

1.2.3 Rock ’n’ Roll !!



いつもお世話になっている、日本財団の山田さんのブログ、
shop人にやさしくで、今年もステキなキャンペーンがはじまります!

『1,2,3で、施設商品!』
   
街やネットで見つけた美味しいクッキーやステキな雑貨が、
実は福祉施設の商品だったということがありますよね。
でも、そんなステキな商品も、あまり一般の人に
知られていないということがあります。

そこで、多くの方にその素晴らしさを知ってもらうために、
ブロガーのみなさんが街やネットで見つけたステキな施設商品を
それぞれのブログで同じ日に同時に紹介するというキャンペーンを行います!
それが、『1,2(月),3(日)で、施設商品!』です。 

!-styleのプロダクトブログ&キッチンブログでは自社製品を紹介していたので、僕は少し趣向を変えて他の施設の商品?を紹介します。

アート系では超有名なアトリエインカーブが現在丸の内ハウスで展覧会をしていますが、今回の企画に会わせて東京のアパレルブランドとコラボレーションしたTシャツを発売しました。

参加ブランドは
・FORTY PERCENTS AGAINST RIGHTS® MEDIA GUERRILLA(Wtaps)
・HYSTERIC GLAMOUR
・kolor
・N.HOOLYWOOD
・sacai luck
・UNDER COVER
・WACKO MARIA
・White Mountaineering

の8ブランド。

どれも有名ですねぇ、アンダーカバーは今やパリコレ進出も果たした日本を代表するアパレルブランドの1つです。

僕が購入したのは
左からFORTY PERCENTS AGAINST RIGHTS® MEDIA GUERRILLA(Wtaps)、HYSTERIC GLAMOUR、UNDER COVERの3型。
どれもロックの匂いのするブランドですね。

本日12月3日発売開始です!!
取り扱い店舗は全国のユナイテッドアローズと通販のZOZOタウンです。

明日12月4日は福祉界のロックンロールヒーロー茶谷さんの対談記事と、!-styleの記事が掲載されている雑誌「ソトコト」の発売日です。
こちらも是非ご覧下さい。 

2010年10月23日土曜日

福森伸という人



僕が26歳の時。
まだ通所授産施設の職員をしていた時に同僚に誘われて講演会に行った。

鹿児島にある「しょうぶ学園」という複合施設の施設長の話を聞きに。

その時僕は悩んでいた。
今目の前にいる障がいのある人、特に重度の人に対して自分のしている支援は正しいのだろうか?
というより僕が毎日している事は支援なのだろうか?
なにか脱却する方法を探していた。

そんな時だった。

その施設長は福森伸という人だった。
体はガッシリとしていて、力が溢れてるように見えた。
ヒゲを生やしているルックスは恐そうにも見えた。

その人の口が出て来た言葉の一つ一つは考えた事も無いのに、まるで自分がそうしたかった事かのように聞こえた。
講演を聞きに行って涙が溢れたのは今までこの1回だけだった。

「無理に型にはめるのは障がいのある人にはフィットしてないよね」
「好きにやらすんです。何かを生み出す力はあるから」
「その人の作品を大切に扱う事はその人を大切に扱う事」
残っている言葉を挙げていくときりがない

あの時に福祉を辞めないで今も続けているのは福森伸という人を知ってしまったからだと思う。

そして28歳の時に福森さんが基調講演をし、その後に僕がパネルディスカッションをする機会があった。
福森さんの相変わらずの話。
全員が何か大きな柔らかなモノで殴られたかの様な感覚で静まり返っていた。

28歳の僕はこの場をナイフで切ってやろうと思った。
28歳の僕にはそれしか方法を持っていなかった。

まだその当時はバザーによる販売が当たり前で、一般の店舗に福祉施設の商品が並んでいる例はほとんど無かった。
なので僕は冒頭に「とにかくバザーは止めると決めてそこからスタートしました」と話し、その時に勤めていた事業所での販売方法を話し始めた。

冒頭の一言を言った時、一人の大爆笑、他の人は静まり返っている。

その最前列で爆笑していたのが福森さんだった。
ひとしきり爆笑した後で「失礼!!」と言って笑いを堪えた。

その福森さんを見て僕は笑ってしまった。
きっと「言いやがったこの小僧!」と思ってくれたのだと思う。

先日僕の大好きなデザイナー「ナガオカケンメイ」がしょうぶ学園と福森さんについて書いた記事を読んだ。
忘れかけていたかも知れない。

ドキッとした。

28歳の時に福森さんに見学させて欲しいとお願いをした。
福森さんは「今改修工事をしているから終わってからおいで」と言ってくれた。

でも僕はまだ行ってない。

何故か今行くべきだと思った。
まだまだ小僧の自分を確認しに、そして支援の在り方を考えに、そして単にその空気と作品に触れに。

今日見学の申し込みをしょうぶ学園にした。

ドキドキしている。
この気持ちは楽しみなのだろうか。

2010年10月13日水曜日

!-style的デザイン名品vol.3






久しぶりのデザイン名品紹介です。
今回は!-styleの食品部隊!-foodsの出張屋台「ベンダーカート」のご紹介です。

デザイン・製作は、「昭和タイル工業」でコラボレートしているNADA様。
とにかくルックスで十分インパクトがあるのですが、見た目だけで無く、天板にはIHコンロが2発埋め込み、内部にはBOSE社のサウンドシステムが埋め込み、パラソルはオランダの「droog」(http://droogdesign.jp/index.html)の物を使用ととんでもない仕様になっています。

!-foodsが出店するイベントに是非ご来場頂き、ご覧下さい。

!-foodsはこのベンダーカートから更に加速します。
詳細が決まり次第またご報告させて頂きますが、沢山の!を生み出してくれる事でしょう。

2010年10月4日月曜日

女神は少し微笑んだのか?



10年間欲しかったモノがある。
正直これだけ想い続けた事は無いと思います。

「グッドデザイン賞」通称Gマーク。

初めて好きになったデザイナー柳宗理のプロダクトにことごとく付いているあのマーク。
とても好きな器メーカー白山陶器にもことごとく付いているあのマーク。

なんだか賞というよりはデザイナーの証のように25歳の僕の目には映り、とても遠く憧れのマークだった。
その時にはまさかそれが手に入るなんて想像も出来なかった。

受賞しました「グッドデザイン賞」
それも商品単独では無く、!-styleの今までの活動に対して。

本当に本当に嬉しいんです。

ようやくデザインが認めてくれた気がして。
お祝いのメールも沢山頂きました。
本当にありがとうございます。

愛し続けたデザインの女神が少し微笑んでくれた気がしました。

話は変わりますが先日大阪のデザインイーストというイベントに行きました。
とても楽しいイベントで、一部の人だけにでは無く、多くの人にむけたイベントでとても楽しかったです。

いいイベントだなぁーとワークショップのブースでボーっとしてたら、やたらに大きな外国人のおじいさんが僕の横を通りました。

なんか見たことある人だなぁ。
って、えっ!!!

「エンツォ・マーリ」!!!!!!!

イタリアを代表するもはや伝説的工業デザイナーのエンツォ・マーリだ!!!
もう心臓が止まるんじゃないかという程ドキドキしました。

女神は少し微笑んでくれた。
とても嬉しいご褒美ありがとうございます。

もっともっとがんばります。

2010年8月27日金曜日

東京。

ここ最近頻繁に、東京へ出張をしております。
取引企業様や、施設様との打ち合わせ、営業、グッドデザイン賞審査の搬入と搬出、ギフトショーの視察と買い付け....等々。

この生活を見て周りの人たちは「忙しいね」「体大丈夫?」など気遣いをしてくれますが、むしろ東京に行かない期間が長くなる方がしんどくなりそうです。

「しんどさ」というのは仕事にもよるでしょうが、僕の場合は肉体的より精神的な方が多い。
そんな時に東京へ行くと自分がどれだけ小さくまとまってしまってるかを思い知らせてくれて、明日からの仕事の活力へと繋がるのです。

20代の頃の僕にとっての東京は裏原宿。
そこに行かないと買えないモノがたくさんあった。
とにかくいっぱいのアイテムが欲しかった。

今の東京は東京ビックサイトと築地と新橋。
そこに行かないと味わえない空気がたくさんある。

東京は街のスケールだけで無く、人のスケールがとにかく大きい。
京都で言ったら直後に色んな人の否定を受けるような言葉が沢山飛び交う。
日本の経済はこの人たちが支えているのだから大丈夫だよなぁと思ってしまう。

朝から活気に沸く築地、平日の深夜でも飲みながら仕事の話をしている新橋。
その力を頂いて。
もっと大きな人間にならなければいけない事をおしえてくれる街、東京。

!-styleはもっと速く走れるはず。
ついてなんかこなくていい。
みんなで走ろう。
僕たちの理想に向かって。

2010年6月14日月曜日

大丈夫。

最近自分より下の世代の方とお話しする機会が多くありました。
主には大学の授業等の講演の時ですが、真剣に色々な事を考えながら、上手く出来ないもどかしさを抱えている方に多く出会えました。

20代の前半の頃の僕は何を考えていたか。
最近ずっと考えています。

きっと、彼らや、彼女達のような真剣さは僕には無く、どうにでもなるし、どうなってもいいと考えていたと思うので、それから比べると本当に良く考えている。

若い世代の人たちが、自分が何をすべきで、何がしたいか分からないのは、その人の責任だけだろうか。
もちろん自分の人生なので、最後は自分で決めなければならないが、30代の僕たちの世代は、20代の人が憧れるような事を作っていられるのだろうか。

僕は何を残せるだろうか。
胸を張って次の世代に「大丈夫」と言える自分になりたい。

がんばりますよ。

2010年4月17日土曜日

夢とはどんな困難にも決して消えない希望の光である!!



大阪のSUNFACEさんが運営するカフェ「B.S.C」で打ち合わせ。

まだ何をやるかは決まってないですが、何かをやる事は決まりました(笑)
色々仕掛けていくつもりです。

早速今決まった事は形にしていきます。
楽しくそして、そして思い切って発信していきます。

SUNFACE×!-style

コラボレーションブランド!-styleの本領発揮です。
是非、ご注目下さい。
やっぱり仕事は楽しい。

NO DREAM,NO LIFE

2010年4月9日金曜日

!!!周年



本日!-factoryは皆様のお陰様で3周年を迎えさせて頂きました。
ただただ感謝です。
皆様本当にありがとうございます。

まだまだ未熟な!-factoryですが、様々な状況を作り出したいと思っています。

I and I make it !!

今後とも宜しくお願い致します。

2010年4月7日水曜日

!!!!!!!!

2010.6.5京都に「gallery incurve」オープン予定とのニュースが!!!!

期間限定なのか?それとも長期間の定点なのか?
詳細はまだわかりませんが、今からとても楽しみです!!!

あの作品群が京都で見れるのかぁ。
いやーテンション上がりました。

みなさん要チェックです!!





2010年4月6日火曜日

!-style works 2002-2009 エクスクラメーション・スタイルの仕事



4ヵ月の時間を費やした冊子がとうとう完成しました。
「!-style works 2002-2009 エクスクラメーション・スタイルの仕事」

様々な方のご協力で今まで出来て来た仕事を、様々な方のご協力で冊子という形にする事が出来ました。

全部の仕事を網羅出来ている訳ではありませんが、福祉施設関係者の方がご覧になり、参考にして頂けそうな仕事を抜粋してご紹介しています。

!-styleにノウハウがあるかは正直分かりませんが、特別な事をしている法人ではありません。
ただ誰にでも出来る事を、正しいを思う事を、誹謗中傷を受けようとも、愚直に実行する事だけは自信があります。

今回、冊子にして思った事は「僕たちは幸せだ」という事です。

皆様にこれだけ支えて頂き、これだけ応援して頂けるのは幸せ以外の何物でも無いです。

今回の冊子は日本財団の助成事業として作成させて頂きました。
それは!-styleの活動が参考にできるように形にして下さいという事ですので、今まで私が名刺交換をさせて頂いた障害者福祉関係で、生産活動を行っておられる方には、今月中に随時発送させて頂きます。

もし私を名刺交換された方で、5月になってもお手元に冊子が届かない場合はinfo@ex-style.jpまでご連絡下さい。

又、5月1日より、インターネットの販売サイト「Amazon」にて販売も開始致します。

皆様にちょっと知って頂きたい仕事があります。
是非、ご笑覧下さい。

2010年3月30日火曜日

精神論。

「うちの上司はダメだよ。精神論ばっかりで、具体論が何も無い」
というセリフを同世代の友人等から聞く事があります。

精神論。
スゴク大切な事だと思います。

ベストを尽くしていない人に、具体論なんて言っても何も変わらないと思います。
だいたいが、誰かに具体論を教えてもらって上手くやろうなんて考えが甘えている。

あっ。精神論ですね(笑)

精神論しか言われない人は、まず自分が精神論を説かれなくてもいいほどベストを尽くしているかどうかを疑った方がいいと思います。

見ている世界が同じ人ってすれ違っただけでも分かります。
実際に会わなくても、話をしなくても分かるのです。

ら・ばるかの夏目さん、スウィングの木ノ戸さん、サンフェイスの久田さん、楽笑の小田さん ....等々
会う前にこの人達の仕事の一部を見ただけで、枝葉は違うけど、根は同じだと思うのです。

それぞれに、手法や、テクニック、ノウハウを勉強し、身に付けられているとは思うのですが、だから出来ているのでは無く、「志」によって前に進んでおられるのだと思います。

この精神を持つ人が、具体的な手法を身に付けているから意味がある。

まず精神論だと思います。

最近僕が好きな人が使う言葉と、嫌いな人が使う言葉を発見しました(笑)

好きな人は「志」

嫌いな人は「スマートにやる」

0から1を作り上げた人はスマートにやるやり方なんて無いと知っているから使いません。

33歳、そろそろ若さが売りにならない吉野の小言でした。

2010年2月7日日曜日

東京インターナショナルギフトショー。

2月の1日~5日までの間東京に出張していました。

2日~5日まで開催されていた、「東京インターナショナルギフトショー」に出展していました。

ギフトショーは雑貨関連の見本市では日本最大級で、大手から、個人店舗まで多くのバイヤー訳20万人が買い付けに来られる見本市です。

僕が福祉施設の商品をデザインで変えるという事を考え始めた時から、ギフトショーの舞台に福祉施設の商品を立たせる事が、大きな夢であり、目標でした。

1年前から準備を進め、総額100万円程の予算を組み、出来る事以上の用意を進めました。
もちろんスタッフも、クルーも一丸となって。

そして、多くの評価や、取引契約を頂けました。
この商品の売り場を作ると言って頂ける企業も。

ひたすら喋り続け、商品の魅力をプレゼンし、アッという間に過ぎた楽しい4日間でした。

ビジネスの現場。
それはいつも厳しく、そして楽しく、ドキドキワクワクする事が沢山です。

福祉関係の皆さん、本当に楽しい世界ですよ。
福祉施設の商品で、何ブースも借りて、ギフトショージャックしましょう(笑)
一緒に前へ、そして上へ進んでくれる人、施設、大募集です。
又あの舞台へ行くぞ!!

2010年1月8日金曜日

マーケティング嫌い。


 「僕はマーケティングが嫌いです」
 色々な所で公言しています。
 これは半分本当で、半分が嘘です。
 正確に言うと
 「マーケティングに傾倒して、マーケットを見ない状態になっているマーケティング信仰が嫌いです」

 ただ、商品のデザイン、販売、ブランディングにおいて、マーケティングというものが、とても重要だとは思っています。

 写真は著者のコイケジュンコさんから頂いた「ヒットの神様~伝説のマーケッターに学ぶ、不況に勝つ知恵」です。
 伝説のマーケッターと言われる内田耀一さんが手がけた、商品開発から、情宣広告、キャッチコピーが生まれるまでまでのお話が次々と書かれています。

 日本におけるマーケティングや、商品開発の基礎を作ったストーリーは本当に鳥肌が立つぐらい凄い事ばかり。

 まだ日本にマーケティングという概念が無い頃、悩みながら、とにかく行動する内田さん。
 そこには、消費者に本当に良い物を、ちゃんと届けたいという志があります。
 マーケティング、商品開発に関わる全ての方に読んで頂きたいです。

 僕はマーケティングという概念が無かった時の日本の物づくりにすごく興味があります。
 この国の生活水準を高くする。欧米に負けない国にするという、熱い思いに溢れていると感じるからです。

 一度今まで自分が信じて来た知識や、経験を脱ぎ捨て、素直な眼で、世の中のあらゆる事を見る事は大切だと思います。
 勇気を出して、その理論武装、解除してみませんか。
 何か「!」があるかもしれません。